言の葉通信
「ぅわっ!!」が快感です
最近、放課後に立ち寄って勉強していく高校生や、「ちょっと入ってみたくて…」と訪れてくれるご近所さんがいて、とても嬉しい。
6月の『Chai』掲載を皮切りに、なかなか珍しいスタイルの経営だと興味をもっていただき、フリー誌を中心に取材をしていただいた。おかげさまで、少しずつ「言の葉の森」の存在を認知してもらえるようになってきたようだ。
そうして訪れ、一歩足を踏み入れた瞬間、ほぼ全員が「ぅわっ!!」「わっ、すごい!!」と声を上げてくれる。これがすごく嬉しくて、快感になっている。
建築の際にお世話になった「北王」さんと打合せを重ね、おしゃれで落ち着いた雰囲気と、木のぬくもりを大切にしてつくったスペース。そこを、「ぅわっ」のひと言で、受け入れられたと実感できるのだ。
そして今日もあなたの「ぅわっ」が聞きたくて、オープン前の毎日の掃除にいそしむ私である。(消毒もちゃんとしていますのでご安心を。)
静かに学ぶ姿は素敵です
最近、「言の葉の森」が塾だけじゃない、フリースペースで自由に勉強ができる場所だと少しずつ認知されてきたようで… 夏休みの宿題や課題に取り組むために小学生・中学生・大学生が訪れてくれる。(高校生はまだ一人も来ていない…と思う。)
家にいるとついついスマホを手にし、ゲームを始めてしまって集中できない。しかも暑いし。そうして、わざわざ足を運んでくれるらしいのだ。
ひたむきに勉強に取り組む姿、とっても素敵だなあと思ってしまう。15時あたりから塾生がやってきて授業が始まるのだが、当然コミュニケーションをとりながら進めていくので、うるさくないかな…と気になってしまう。だから、ついつい声のボリュームを絞ってしまう。
とても閑静な住宅街の一角で、お互いに気を遣いながら、自分の勉強に取り組んでいく。こんな静かな時間が流れる空間が、私は大好きです。
「書き方教室」で宿題を片付ける
Oh my got!!
36℃を超える猛暑日の昼下がり。「言の葉の森」を訪れたのは二人の外国の女性。自転車で来られたので、わりと近くにお住まいなのでしょう。お二人とも日本語がとってもお上手だったので、ホッと胸をなで下ろした次第…。
で、思った。ここには、日本人向けの本しかない。だって、私が読んだ本ばかりだから。
塾生には小学生もいるので、最近は小学生向けの本も増やしつつあるのだが、外国人向けは想定外だった…。英文の本は、私にはとてもとても読むことはできないけれど…、蔵書を見直してみようと思った。ちょっとだけ、グローバルな「言の葉の森」を目指してみることにしよう。
なんだかワクワクしてきた、暑い夏の昼下がりであった。
わかることは楽しい
1対1での塾生との国語の勉強はとっても楽しい。私自身も「国語」が本当に好きなんだなと、改めて実感する日々。もちろん、私だけでなく、「言の葉の森」で学ぶ子ども達にも、国語の勉強って楽しいなと感じてほしいと思う。
一番楽しいと思うのは、ダイレクトに「わかった」「わからない」の思いが届いてくること。学校での授業だと、そこがいつも不安だった。わかってくれているのかどうかがわからなくて、不安だから、ここは大事!というところを繰り返し繰り返し伝えていた。それが1対1だと、まっすぐに伝わってくるのだ。顔半分がマスクで隠れていても、「わかった」ときの瞳は輝きを増す。
また、学校の授業ではもしかしたらひと言もしゃべらずに一時間が終わることもあるだろうが、ここでは自分の思ったことをしゃべりながら進めている。最初は曖昧だったことが、しゃべることで、言葉に発することで考えがまとまっていくのが実感できる。
そうして、「わかった」が積み重なって、子ども達の自信に繋がっていってくれるなら、「言の葉の森」にも新しい価値が生まれる気がする。