言の葉通信

2021-08-16 00:06:00

分からない言葉は「辞典」で調べる

 分からない言葉に出合ったら、その言葉を国語辞典で引いて意味を調べる。これが国語力を育てる第一歩であり、そして全ての勉強において基本中の基本です。

 文章を読むとき、書かれている言葉の意味が分からなければその文章の内容は分かりません。また書かれている言葉の意味をまちがって解釈していたらその文章の意味をまちがってとらえてしまいます。

 

 最近、国語辞典を引く労を惜しむお子様が結構多いように感じます。

 子どもが勉強をしていて、または生活していて分からない言葉に出合ったときには、辞書を引いて調べる習慣を身につけさせましょう。最初は、「めんどくさいな」と思っていても、辞書を引いていくうちに、だんだんと「分からない言葉の意味が分かることのおもしろさ」に気付いていくと思います。

 ただし、電子辞書やスマホ等ではなく、あの分厚い辞典で。

 電子機器を使えば、はやく調べることはできますが、調べたい言葉の意味しか知ることができません。けれど「辞典」なら、調べたい言葉以外の言葉の意味が、前後に、開いたページの中にたくさん書かれています。それらが自然に視界に入ってくるので、自然と他の言葉の意味も読むことになるでしょう。そうすることで、辞典を使うたびに語彙を広げていくことにもなります。

 ですから、一家に一冊、広辞苑を…とまでは言いませんが、分厚い辞典を常備してください。辞典にも、小学生用や、義務教育で習う語句のみを掲載するものなど、種類がさまざまです。場合によっては、調べたい言葉が載っていないということにもなりかねません。ぜひ、扱っている語句が多いもの、学年問わず使い続けられるもの、大人になっても使える辞典を選んでほしいと思います。