言の葉通信

2021-08-13 14:54:00

読書で『読解力』を身につけよう

 読解力は、国語の問題を解くための基礎となる力です。しかし、読解力は国語の問題をいくら解いてもなかなか身につきません。

 基本的に、国語の問題は読解力を伸ばすためのものではなく、読解力があるかどうかを確認するためのものです。確かに国語の問題をたくさん解けば、問題を解く練習にはなりますが、読解力を身につけるまでにはなりません。

 

 それでは読解力を身につけるためにはどうすればよいのか?

 それは、自分が「読みたい」「理解したい」と思う内容の本を、ひたすら読むことです。

 文章で書かれたもの、つまりマンガ以外で何か自分に興味のある本を読んでみてください。車が好きなら車の本、ハリーポッターが好きならハリーポッター、ライトノベルが好きなライトノベル、歴史が好きなら歴史小説といったものを読めばいいのです。もし、読書が苦手で抵抗感がある場合は、字が大きめの本を買って読むとよいでしょう。

 好きな内容の本を読むことで好奇心が育ち、また次の本が読みたくなります。そしてその本を読むとまた好奇心が育ちまた本が読みたくなります。自分の好奇心にしたがってどんどん好きな本を読んでいけばよいのです。

 自分が心の底から「読みたい」「理解したい」と思う本を読むことによって、読解力は自然と身についてきます。

 

 国語の問題が、自分がおもしろいと思える内容であればいいのですが、基本的に自分の好きなテーマでないことが多いです。そして、そのように自分が「読みたい」「理解したい」と思えない文章をいくら読んでもなかなか読解力は身につきません。

 「読解力」を身につけたいなら、国語の問題をたくさん解く前に、自分が「読みたい」「理解したい」と心の底から思える本をたくさん読んでみましょう。

 読書は勉強ではないと思われるかもしれませんが、読書は全教科全てに必要な読解力が自然に身につく重要な勉強なのです。

 

 全ての勉強において共通すること。

 それは文章を読んで理解するということです。

 例外はありません。

 それはつまり、文章を理解できなければ全ての勉強は分からないということです。

 

 私たちの身の回りには、文章が溢れています。新聞や雑誌、商品を買えば取扱説明書が付いてきますし、何かの契約をすることもあります。読解力が身についていなければ、もしかしたら… だまされたり、大きな失敗をすることだってあるかもしれません。いくらネット社会といえど、結局は、なんらかの文章を読むことは必須です。

 極端な話、「読解力」を身につけることは「幸せ」にも繋がるのではないでしょうか。