言の葉通信

2021-07-09 18:01:00

ちょっとした時間にでも…

 少しずつ問い合せ電話をいただくようになり、少しずつ国語を学びたいと入塾する生徒も決まってきて、新しいお仕事(人生)が動き出したなぁと実感する日々。新しい人との繋がりにも喜びを感じる。

 フリースペースとして勉強や読書ができる場所も併設しているが、意外に、大学生や社会人の方に利用していただいている。意外に…というのは、もともと高校生に多く利用してもらえたらと考えていたからである。

 いわゆる「起業」を考えるようになったのは、12年ほど前に遡る。会議などで出かけた先々で、高校生になった教え子たちが勉強している姿を見かけるようになったことがきっかけだった。図書館で、とかちプラザで、駅構内で、スーパーの一角で… 下校後、家に帰る前に勉強できる場所を求めていることを知り、自習室のような場所があればいいのにと思ったのが最初だった。そんな場所を作ってあげられたらと。

 同時期、常に5~7学級という多人数に国語の授業をする中で、限界を覚え始めてもいた。もっと一人一人に丁寧に教えたいと思うようになっていた。

 そうして第2の仕事について真剣に考え始め、計画し、準備を進め、開業に至る。

 ずっと中学生ばかりを見てきた教員生活だったからか、そこを巣立った高校生が気になってしまう。バスの待ち時間、親の迎えの待ち時間、ちょっと勉強して帰ろうかなと思ったときに「言の葉の森」に立ち寄ってもらえたら、この上なく嬉しい。